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「皆、グラスは手に持った?いっくよー。かんぱぁ〜いッ!」 カチャンッ。 ヴェネチア産のステンドグラスが小気味の良い音を立てた。 「やほほー!お待たせしましたっ。こちらが今日のメインディッシュ、鴨のオレンジソース添えになりまーす♪」 小さな女の子が大きな料理皿に足をふら付かせながらも、笑顔で料理を運んできた。 「わわわ。きりこさん大丈夫?」 「このくらいへーきよー。いつもの事だし」 ダブリエに身を包んだツインテールの女の子。 彼女がここラスパルマスだけでなく、世界各地に支店を持つかなりあ亭の店長さんだ。 自分の背丈以上もある大鉈を背中に背負い、忙しそうに店内を駆け回る。 でもあの大鉈・・危なくないのかしら・・・。 「こいつはんめぇ。元気百倍でさぁ!」 「も・・・ももひゃんもたへなよ〜(桃ちゃんももっと食べなよ〜)」 料理が運ばれてくるや否や、すぐにむしゃぶりつく様に頬張っていく。マナーもあったもんじゃない。 「もう。そんなにガツガツしないのっ」 「だって船長。今日は肉っすよ肉!いつもの乾パンに安ビールじゃねぇんだぁ。あっしらもう感無量でさぁ」 「そ、そうだよ!このオレンジソースの濃厚さ。新鮮なアヒルをカリッと高温で焼き上げた食感。おいら幸せだよっ!」 涙を流しながら食べるゆぐと船員達。ご、、、ごめんなさい・・・。今度からもう少し良いご飯準備するね・・・。 私は心の中でそっと謝りました。
「あむあむ・・んぐっ、んぐっ。むしゃむしゃ」 「も、桃ちゃん・・・。もっと落ち着いて食べなよ〜」 ゆぐが呆れ顔で見つめる。 「ゆぐももっとたひぇなくてひいの?(もっと食べなくていいの?)ぜんふたへちゃうぞぉ(全部食べちゃうよ?」 「まったく・・・マナーもあったもんじゃないんだから」 それはお互い様!こんな美味しいバームクーヘン滅多に食べれないんだからっ。 口の中に広がる優しい風味。イベリア原産の、粘り強い小麦を丹念に練りあげ作られた歯ごたえ。 隠し味に少しボルドーワインを垂らしたのかな。程よい酸味が食欲を駆り立てた。 「幸せかも〜」 「ごめんね・・・おいら達も桃ちゃんにもっと良いお菓子準備するようにするね・・・」 隣でぼそっと呟くように何か言われてましたが、私の耳には入ってませんでした。
「ふぅ〜、お腹一杯〜」 「おいらも〜」 普段満たされない食欲をかなりあ亭の料理で思う存分満喫する。 長旅の疲れもどこ吹く顔、疲労感も一気に飛び体中に元気が沸いてきた。 「やっぱりかなりあ亭は最高よねっ」 「うんうん!船の上でもこんなご飯食べれたらなぁ・・・」 「贅沢いわないの。きりこさん困っちゃうじゃない」 「はぁーい」 ゆぐはちょっとだけ残念そうに答えた。もう、正直なんだから。 「船長、そろそろ・・・」 「うん。仕事もしないとね」 気持ちを切り替える。楽しむときは大いに。引き締める時は素早く。海の上での定石だ。 「ねね、おにーさん。きりこさん呼んできて」 近くのボーイさんに声をかけると、数分後きりこさんがやってきた。 「やほほー。お待たせー。」 「相変わらず忙しそうね。お店も繁盛してるんだしある程度は任せちゃえばいいんじゃない?」 「んー。アタシはお客さんと喋りたくてこの商売やってるから。忙しいのも嬉しい悲鳴よ♪」 いくら繁盛しても原点を忘れないかあ。私も見習わなくちゃ。 「で、桃ちゃんがアタシを呼ぶって事は・・・仕事の話ね。いいわ、別室準備するから紅茶でも飲んでて」 「うん。セイロンティーにビスチョコ(カステラ)もお願いっ」 「も、桃ちゃん・・・仕事のお話するんじゃ・・・」 う・・・。 「あはは。いいよ準備するから。じゃあ別室で待っててー」 ドタドタと忙しなくきりこさんは厨房へと消えていった。 「じゃあおいら達もいこっか。皆は先に船に戻ってて。話はおいらと桃ちゃんで聞いてくる」 「了解でさぁ。船長、素晴らしい料理ありがとやんしたってきりこさんに伝えてくだせぇ」 「うん。勿論っ」 「それじゃ、あっしらは先にいってやす」 船員達も三々五々と船へ戻っていく。少しおぼつかない足取りだけど、明日にはまた海の男達になっているのだろう。 私とゆぐもつられる様に別室へ入った。
少々プロット変更中です。 併せてお願い事があります。劇中の登場人物は架空のものであり、DOLのキャラクターとは一切関係ありません。 キャラ名や考え方、行動等はDOLのお友達から頂いているものですが、取材はともかく小説の方については、本人へのお問い合わせはお控え下さいませ。 少々紛らわしい書き方してしまったようで、お問い合わせがありましたのでご連絡致します。 作者が今体調崩してまして、カキカキするスピードも落ちてるのですがこっそりカキカキしてますのでまったりお待ち下さると嬉しいです。
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