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いつも思うことがある。 どうして時間は私の都合を考えてくれないんだろう、って。 気付いた時にはもう手遅れ。 そして、二度とは戻らない。 もしあの時、すれ違わなかったら・・・。
それは夏の日のことでした。 私が青森で数ヶ月研修を受けてた頃、携帯に一通のメールが届いていました。 船長、〇〇〇〇からメールがきてやすぜ。 あ、そういえば携帯にDOLからの着信通知設定してたんだっけ。 何かな〜って思ってみてみると、 「やっほ〜☆桃夏ちゃん元気??もし暇だったらさ、ネットカフェからでもDOLにおいでよ!」 ネットカフェ! 私はあまりネットカフェに行った事はないのですが、何となく気になりどうせタダだから、 と自分に言い聞かせてそっとあの海へと戻ってみました。
リスボンは相変わらずの活気。 絶え間ないシャウトが聞こえてきて、思わず出航所に駆け込みました。 戻ってみたのはいいけど、、、何しよう。 ただ何となく、誘われるがままにインしてみても特にしたい事もなくてぼんやりと海を眺めてました。 もう桃夏の航海は終わったんだよね。 メールくれた人には悪いけど、何も言わずに去ろう。 ログアウトして、ふと気付きました。 桃夏のセカンドさん。 私はいつもメインの桃夏で遊んでたのですが、ちょっと疲れた時や誰ともお話したくない時にこっそり遊んでいた子がいます。 あの子どうしてたっけ。 気になってその子でインするとザンジバルの港でした。 ザンジバルっていうと海賊さんの港ってイメージが強いのかな。 美味しいクエを受けに商人さんが寄る事が多くて、それを狙う海賊さんが居たり。 この近辺で襲ったり襲われたりしたよね。 その子を動かしながらザンジバルの海を見つめていた時の事です。 「こんにちはー^^良かったら一緒に海事しませんか?」 よくは覚えてないのですがこんな感じだったのかな。 こっそり検索してみるとセカンドさんと同じくらいの海事レベルの方でした。 初心者さんなのかな?? と思いつつも特にやる事もなかったので、自分の中で最後の記念にと一緒に遊ぶ事になりました。 人間、合う合わないってありますよね。 海事しながらお話してるうちに、昔感じた海事の面白さが蘇って来たような気がしました。 レベル上げ、スキル上げの為に延々とNPCを狩る。そんな作業じみた行為が楽しい。 久しく忘れていた感覚でした。 楽しい時間はあっという間に流れ、私はまた部隊へと戻りました。 別れ際にまた遊ぼうね、と約束をして。
それからしばらく研修の都合でゲームも何も出来ない日々が続いて、久々にログイン。 あれからもう一月以上経ってて、セカンドさんが所属していた商会も無くなっちゃたりしていました。 さすがにもう私の事忘れちゃってるよね。 そう思いながら連絡を取ってみると、、、ずっとずっと、ずっと待っててくれていました。 でもイン出来たのはいいけど、また部隊に戻らなくちゃいけない。 だから、この時、私は桃夏の航海を再開しようって決めました。 セカンドさんで一緒に遊んでいくのは無理だけど、桃夏なら、彼女なら逆に待っていれる。 リスボンからほとんど動いてなかった彼女を動かしたのは、硝煙と血の匂いが染み付いた軍船でもなく、 海の向こうの特産物が織り成す巨万の富でもなく、たった一つの約束。 もう一度この海を旅してみよう。 何も無く、でもそれ以上に希望に満ち溢れていた昔に。 ――大航海時代。もう一つの船出でした。
それからしばらく航海をしました。 測量も持たず、経験と勘だけで世界周航の案内役を務めてくれた彼女にハラハラしたり。

私以上に、この世界について知識が豊富な彼女にビックリしたり。

常に用意周到で、戦いの準備を怠らない彼女にシャキっとしたり。

いつも気構えてるけど、ホントは人恋しい彼女にイタズラしてみたり。

一緒に冒険をして、戦闘をして、時には香辛料を運んだ。 遊んでる時は本当に楽しかった。 でも・・・桃夏がインドに行った時の事でした。
内緒 >>>いきなりだけど−いつまでINできるの? >> 内緒>日曜!週明けからは日米合同演習入ってて 内緒 >>>少しだけお話しする時間もらっていい? >> 内緒>うん どうしたの?
誘われるがままにカリカットの土手でお話をした。

内緒>桃ともこうやって海事も何も考えることなく、一緒できるようになって 内緒>これから今までより一緒にいられるかなぁとか思ってたのね。うちの勝手だけどね。 桃夏>うん
どうしたんだろうって話を聞いた。 少し前からリアルの方がドタバタしていた事。 家の仕事を継ぎたいって決めた事。 その為に職場を変える事。 そして、大航海から離れること・・・。
内緒>ほんとうは 内緒>この前INしたときが最後になるなぁって思ってた 内緒>この話をしなきゃいけないのに 内緒>今日も会わないといけないのに 内緒>会って、話して、そうするとより一層辛くなりそうで・・・ね 内緒>実は桃の事昔から知ってて、BLOGとか見させてもらって、雨宿りをしてる自分を突き動かされたなぁて。
出会いは時の悪戯。 もし、あの時セカンドさんでインしなかったら・・・ もし、あの時誘いを受けなかったら・・・ もし、あの時止まっていた桃夏の時間を動かさなかったら・・・
色んな事を考えた。 でも私に出来るのは元気良く送り出す事だけ。
桃夏>えっとね、私から言えるのは 桃夏>あなたがやりたいって思って進むんなら、頑張ってきなさい! 桃夏>でもたまには寄り道しにおいで 桃夏>心の雨宿りも必要です!
お互いの立場も、住んでる所も、何をしているのかも知らないけど 同じゲームをして、一緒に楽しんだ時間はずっと一緒。 だから、、頑張って。 疲れたら雨宿りしにいらっしゃい。 素直じゃなくて、意地っ張りで、やきもち妬きで、でも優しいあなたに。 桃夏の時間をもう一度動かしてくれたあなたに。 幸ありますように。
今度は私が、待ってるよ。

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